10/2~10/4に開催された、スタートアップウィークエンド東京エンターテイメントに参加しました!
http://tokyo.startupweekend.org/events/entertainment/
メディア記事です⇓
週末起業体験「Startup Weekend Tokyo Entertainment」リポート
私は「VRお店」というテーマで2人のチームで起業体験しました!
私のピッチしたVRお店がありがたい事に皆さんの投票を得て、Kさんがチームに入っていただき、最終的にwarp-shopというプロダクトになりました!
http://maronx921.wix.com/warp-shop
こちらの素晴らしい資料もKさんに作っていただきました!ありがとうございます!
引き込まれるデザインの世界観を作ってくれたおかげで大きな評価を得られました。
色々波乱がありながらもwarp-shopがイベントのゴールまでたどり着けたのもチームのKさんとファシリテータ、コーチ、オーガナイザ、ジャッジ、そしてリサーチに協力してくれた皆様のおかげです。ありがとうございます!
私は参加者として必死だったのであまり写真は取れませんでしたが、白銀さんがたくさん撮ってくださっているので会場の様子はこちらを参考に⇓
イベント前
スタートアップウィークエンド(以下SW)とは、金土日の週末3日間で起業家の体験ができるイベントです。
詳しい説明を引用すると
“スタートアップウィークエンド(SW)”は、金曜夜から日曜夜まで54時間かけて開催される、
「スタートアップ体験イベント」を中心に、起業家を生み出すための世界規模の起業家コミュニティーです。
SWは起業家が最初の一歩を踏み出すためのプラットフォームを目指しており、まだそうではなかったかもしれない人々に
起業家になる”きっかけ”を与え、世界に起業家を増やすための活動を行っています。参加者は週末だけでアイディアをカタチにするための方法論を学び、スタートアップをリアルに経験することができます。
発祥は2007年、アメリカのシアトル。その後、急速に世界中へ広まりました。
これまで「ニューヨーク、ロンドン、パリ、マドリード、台湾、マニラ、東京」など世界700都市にて
1,500回以上開催され、13,000以上のスタートアップがここから生まれました。
また、グローバルスポンサーとして、Googleやコカ・コーラなどともに一緒に活動しています。日本では特定非営利活動法人(NPO)として活動しています。
東京のほか、北海道から沖縄まで全国16都市で開催。都市毎に有志のメンバーでオーガナイズされています。
2014年度は全50回、1,948人が参加した”スタートアップウィークエンド”を開催しました。
(引用元:https://swtokyo.doorkeeper.jp/events/27688)
私がこのイベントを知ったのは、去年のグローバルゲームジャム(これはチームを作って3日間でゲームを作るイベント)に参加した時に同じチームになった方から聞いたのがキッカケでした。
ちなみにこの時ゆーじさんとも同じチームになって初めてOculusRiftDK1を体験させてもらい、VRに興味を持つキッカケにもなりました。
さらに言うとこの時フリーランスでプログラマをされている方とも同じチームになって、その後私がフリーランスプログラマになるキッカケになってたりして…?
ゲームジャムでは素晴らしい出会いがいっぱいです。
話を戻して、SWは本気で起業を考えてる人たちが集まるイベントとの事。
当時は私の頭はゲーム製作一辺倒だったので、起業と言われてもピンときませんでしたが、彼は学生なのに現実に起業する事を考えてるとは凄いなあと感じてました。
それから1年半が経ち、私の身の回りでも起業やビジネスの話が持ち上がったりする事もあり、起業に興味を持ってきてこのイベントの事を思い出し、起業独立についてまだ何も知らない私が学ぶにはちょうど良いと思って参加を決めました。
参加申し込みはwebページから行いました。
https://swtokyo.doorkeeper.jp/events/27688
申し込みボタンを押して名前、連絡先などの必要事項を入力して、クレジットカードなどで決済すれば申し込み完了となります。
私は一般参加だったので参加費は9,800円でした。
3日間で7食付いてます。
プレイベント
初めてSWに参加する人や、興味があるけど参加を迷ってる方向けに9/30にプレイベントが開催されました。
https://swtokyo.doorkeeper.jp/events/32222
プレイベントに行ってみたらそこはマンション!
スーパームーン直後の綺麗な月の下でのオシャレ空間に、オーガナイザ(SWの準備、運営を行っている)の方々によって用意されたフードとドリンク。
素敵な雰囲気のイベントでした。
まずファシリテーター(SWの司会、監督)の李さんから、最初に手品のようなゲームをしていただき、魔法のような体験でもロジックで作られているんだという話がありました。
それからSWの概要の説明。
SWは、スタートアップ体験と言っても実際に参加者に起業家になってもらう。
なので実際の起業にルールが無いように、SWにもルールは無い。
チームが途中で分裂したり他のチームから引き抜いたりしても良し。
SWから実際にスタートアップになって成功しているケースもたくさんある。
SWではMVP(検証に必要な最低限の機能を持った製品)を作ってもらう。
というようなドキドキする話でした。
続いて花田さんから会場についての説明を頂いて、河合さんから前のSWでの事例を紹介していただきました。
その後は歓談して解散しました。
本番への期待と不安が高まる楽しいイベントでした!
本番前日
プレイベントで、SWはスタートアップ体験というより起業家になるイベント、そのまま本当に起業してしまうくらい本気のイベントなんだと知り、気合が入りました。
当日は一人ずつ自分のアイデアをピッチ(説明)して、その後みんなアイデアに共感した人のチームに入り、誰にも共感を得られない人は自分のアイデアを取り下げて他のチームに入れてもらう…
厳しいルールですがこれもやはり現実の起業に乗っ取った体験なんだと思います。
ピッチは希望者だけが行うのですが、本当にこのアイデアで起業まで突き進むかもしれないなら、真剣に考えねば。
・web名刺管理システム(後から知りましたがこれはすでにEightというサービスがあります)
・スタートアップ自体をサポートするSNS
・食品や化粧品の原材料検索、および原材料、成分の解説システム。
これは…スタートアップについて考えること自体が初めてなので、ロクなアイデアが出てきませんね。
それっぽいアイデア出しに苦心するよりも、素直に自分が一番興味を持ってるバーチャリアリティ(以下VR)でピッチしてみようと決めました。
そこで、この前思いついた「VRお店」というアイデアを持ち出す事にしました。
このアイデアの念頭にあったのは、セブン&アイやイオンなどのスーパー業界で盛り上がっているオムニチャネルサービスです。
オムニチャネルとは、いつでもどこでもシームレスに買い物できるサービスです。単なるECと違うのは、ECはネットで注文して家で受け取りますが、オムニ チャネルでは実店舗、ECでできる事に加えてネットで注文して店舗で受け取ったり、店舗で買った物を家で受け取ったりなど、あらゆる接点を使って便利に買 い物できるようになるサービスです。
オムニチャネルについての詳しい説明は以下のリンクなどを参考に⇓
http://dentsu-ho.com/articles/2710
すでにomni7というオムニチャネルサービスが実際にプレオープンしています。⇓
http://www.omni7.jp/top/
サービス説明を引用すると、
もしも、西武・そごう、イトーヨーカドー、LOFT、赤ちゃん本舗などのお店がまとめてあなたの家のすぐ近くにやってきたとしたら、お買い物はどう変わるでしょうか?
(引用元:http://www.omni7.jp/general/static/omni7pre/)
というコンセプトのようです。
omni7では、家への配達はできず、セブンイレブンの店舗受け取りに限定する事で送料・手数料0円を実現してるみたいです。
このオムニチャネルの発想をさらに押し拡げて、家に居ながらにして遠く離れたお店の中を歩き回って買い物出来たらもっと素晴らしいよね!というのがVRお店の発想です。
VR世界の中にお店を作って、OculusRiftなどのHMDを被ると、まるで本物のお店を歩き回るみたいにその仮想世界のお店の中を歩き回って、商品をカートに入れていく事ができる。
決済や発送はオムニチャネルサービスの物をそのまま使う。
どうやってバーチャルなお店を作るんだ?という点も、THETA(リコーの全天球カメラ)で実際のお店を作成してストリートビューで歩き回れるようにすれば、コストをかけずに制作できると踏んでました。
これはあおい書店さんの店内ストリートビューですが、イメージとしてはこんな感じです⇓
Oculus社のRiftをはじめとした各社のVR HMDは、一般発売を2016年に控えすでに世界中で盛り上がりを見せつつありますが、現状ではあくまでゲームや動画への活用を試行錯誤している段階で、それ以外の領域についてはほぼ手つかずになっているように感じます。
誰でも(例えば自分のお母さんでも)被りたくなるようなわかりやすくて訴求力を持った何か(例えば振るだけで遊べるwiiのリモコンにはそういったわかりやすい訴求力があった、という意見も聞きました)が無ければ家庭には普及しないのではないか?とVRの普及を疑問視する声もあります。
ゲームや動画も素晴らしいですが、VRで実生活の何かがとても便利になるようなサービスを出して、VRHMDが無い生活には戻れないという所に行ければ、家庭への普及は決定的になると思われます。
SWでは素晴らしい起業家の方々がコーチとして参加者のスタートアップにアドバイスをしてくださる事になっています。
私の思惑としては、このタイミングでVRのサービスアイデアをそのようなビジネスの場に持ち込んだらコーチはどのような反応、評価を下すのか、それを見てVRスタートアップの可能性を探りたいという考えがありました。
それに、自分の思い付きを凄腕の方々から叩き上げてもらってブラッシュアップさせる事ができる機会なんてなかなか無いですし、面白そうです。
ナイスアイデアだなと思いました。
10/2 SW1日目
18:30から入場開始。
会場は六本木の株式会社ヒトメディア様です。
会場提供ありがとうございました!
SWでは参加者はハスラー、ハッカー、デザイナーに分かれます。
ハスラーはアイデアやビジネスモデルを考える人で、ハッカーはそれを実装する人で、デザイナーはデザインを行う人です。
私は一応フリーランスプログラマなのでハッカーを選びました。
中にはハスラー兼ハッカー兼デザイナーというスーパーマンみたいな方もいました。
受付を済ませてから、会場にすでに来てた人達と歓談しました。
みんな気さくな方ばかりで話してる内に緊張がほぐれてきました。
19:00にパーティー開始!
ピザハットさんが提供してくれたピザが来ました。
肉!って感じのピザ、美味しかったです。
ピザハットさんでは、積極的にイベントのフードスポンサーを行っているとコンシェルジュの方が言ってましたので、イベントを主催する方は相談されてみてはいかがでしょうか。
何のイベントでもピザが来るとみんな盛り上がりますよ。
続いてミニゲームを行いました。
ランダムに選ばれたメンバーでチームを作って、各チーム、適当に挙げたキーワードから2つを選んでそのキーワードに基づいたサービスの内容、ロゴデザインを考えて内容をピッチするという物です。
私のチームは「朝」と「ジャングル」のキーワードからSUN ZOOというサービスをでっち上げました。
朝食用に毎朝バナナを届けてくれるサービスですw
誠二さんやコーチの方々の紹介がありました。
ザッカーバーグの「完璧を目指すよりまず終わらせろ」、これは誠二さんが好きな言葉だそうです。
SWの目的は2つ。一つは参加者を起業家にする事。もう一つはSWコミュニティの育成との事。
この後参加者にはピッチを行ってもらうんですが、ピッチはプレゼンとは違う。
ピッチは時間が短いので共感してもらう。それに対してプレゼンは納得してもらう。
ピッチは
①自己紹介
②困っている問題、困っている人を提示する
③自分たちのアイデアでどのように解決できるのか示す
という流れで行うのが良いそうです。
いよいよ参加者のピッチです。
全参加者33人の内、18人くらいがピッチを行いました。
自分のサービスの名前を紙に書いて、それを持って一分間みんなに向けて一人ずつ説明を行います。
私も緊張しながらピッチしました。
「これからはオムニチャネルの時代です。
イオンもセブン&アイもスーパーの商品をPCやスマホから注文配達出来る体制を作りつつあります。
しかし普通にamazonで買う人は買う商品が決まってるけどスーパーいく人は今晩のおかずを漠然と求めてるのでamazonと同じインターフェースでは買う物を一つずつ探すのは難しいです。
実店舗なら店内を歩きながらあ、今日は大根が安いからおでんにしましょとかイメージしていけるけどネットショップには商品の陳列の概念が無いです…」
ここから、だからVRお店なんです!と続くはずだったんですが、なんと前置きだけで制限時間1分を使い切ってピッチ終了してしまったのです!
大失敗!!
実際の起業では忙しい投資家を捕まえて30秒でやりたい事を説明する局面もあるので、時間は厳守です!
ピッチが出そろったところで、チームを5つに絞るために投票を行う事になりました。
投票の前に気になったピッチの人に、各自が自由に質問する時間がありました。
私はここまで来たらどうしてもVRお店をやりたい!という気持ちが強くなって、必死こいて周りの人を捕まえて言えなかった説明をして回りました。
みんなも、ピッチで何も説明できなかった私が一体何を言おうとしたのか気にしてくれて話を聞いてくれました。
説明してみると、それは面白いね!と言ってくれる方が多くて、ありがたい事にピッチ投票でも票を入れてくれました。
そして蓋を開けてみると投票の結果VRお店は生き残りチーム化が決定しました!
やった!私はこの時点で全てを達成した気分になっていましたが、お次はチーム分けです。
みんなこの5つのチームの中から好きなチームにはいってください~という方式です!
学校の体育の授業で先生が「ハイ、みんな好きな相手と組になってね~」と号令を下すと、友達がいない奴は組を作れなくて非常につらい思いをしますが、それでも彼には先生が組になってくれるのです。
学校の授業はなんだかんだ言って平等です。
しかしここは学校ではなく、社会ですから、平等ではありません。
弱肉強食です。
チームの人数を平等に割り振るなんて事はないです。
10人のチームもあれば、ぼっちチームになってしまう事もあるでしょう。
誰だって頼もしい人に付いていきたいと思います。
頼りない人には誰も付いてきません。
そうです。
みなさんの予想通り、誰もVRお店チームに入ってきてくれそうな気配が無い!
ぼっちか!?
さっき投票してくれた人はどうしたのかというと、投票してくれた人も自分のピッチしたチームがあるので他のチームには入れなかったりとか!
今思うとやはりVRというのは普通考えるスタートアップとイメージが違い過ぎるので参加が躊躇われる面もあったのかもしれません。
しかし富士の樹海にも一人で凸してきた私が、いまさらぼっち程度で精神的に動揺する事は無いと思っていただきたい。
私は一人でも(運営のみなさまがぼっちチームを許してくれさえすれば)やり遂げてみせるという心持ちになってました。
そんな覚悟を決めたところになんと私の元に一人、興味のありそうな方がやってきてくれました!
私はなんだかんだぼっちは嫌だったので、必死ぶっこいてVRお店の素晴らしさをまくしたてました。
説得の甲斐あり、Kさんにチームに加入してもらいました!
チーム「VRお店」
爆誕!!
話を聞いてみるとKさんはVRの仕事をしており、Unityも業務で扱っている事。
今回はデザイナーとして参加されています。
素晴らしすぎるでしょう!!
知っての通り私も仕事でも家でもUnityを使ってるわけで。
私はこの時点で成功を確信しました。
チーム決めを終え、時間は既に22時前になっていたので、SW1日目は解散となりました。
他のチームは人数が多いので賑やかそうでした。
私達は2人ですが最強の2人ですから。
とりあえずKさんと近くのスタバに行って打ち合わせしました。
とにかくサービス内容は「VRでお店」と具体的に決まっていたので、どんなデモを作るかの打ち合わせをしました。
構想ではTHETAで撮影してストリートビューみたいな感じでしたが、そもそも手元にTHETAが無いので、デモではUnity上で3DCGでお店を作る事に。
Unityを使うというのは2人のスキルセットから考えて自然に決まりました。
ブレストで出たアイデアは
・amazonでポチるのは味気ないしストーリーがない。他の人にそれどうしたの?って聞かれてamazonでポチったと言っても全然広がらない。109の5階のショップで~とか言えたら話題広がる。VRならそういう買い物に付随するストーリーを体験できるのでは
・VRなんだから現実ではできないような体験も盛り込む?例えば果樹園の木から果実をもいで購入するとか、泳いでる魚を見て刺身を買うとか。
・実際に商品を売る手立ては無いからデモでは買ったっぽく見せる所まで作る
・現実のお店より素敵なお店。家にいながらパリで買い物できるようなイメージ
・何を売る?アセットが用意できる物。VRだからネットショップより質感やサイズ感がわかる利点を活かす 服、食べ物、腕時計、家電、雑貨?
私は柴犬のぬいぐるみが欲しいんだけどネットだとサイズ感わからなくて買いにくいエピソードを話したらKさんも共感してくれて、デモではおもちゃ屋さんを作る事にしました。
KさんにCEOになってもらい、私がCTOに就任という事にしました。
翌日はKさんがおもちゃのアセットを探してUnityでお店のステージ作成を担当、私がプログラム的な部分を担当して最終日は2人でユーザーインターフェースを作り込むという事で流れを決めました。
当時はゲームジャムのスケジュール感で流れを決めましたが、後々SWだと勝手が違うという事を身をもって知る事に…
今後の流れを決めた後は解散して、私は家に帰ってUnity最新版やAndroidSDKをMacBookにインストールなど開発環境を準備してから寝ました。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
長くなってしまったので、SW2日目、3日目は【後編】にて!
この記事の後編はこちら⇓
【後編】2015/10/2~4 Startup Weekend Tokyo Entertainmentに参加しました
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