先ほどのラズパイゼロの記事に続いてこれです。
ラズパイゼロを弄ってる内に、しまいこんでたVAIO type Pが何だかだんだんキーボードとディスプレイとマウスを完備したラズパイに見えてきました。
無停電装置までついてる…?(ただのバッテリー
という訳でtypePにLinux Mintを入れてみます。
typePにLinux Mintを入れるのはすでにネット上で結構実績があります。
参考URL:
VAIO Type Pを三度使えるようにする
VAIO type Pには結局、Linux Mintを入れてみることに
VAIO Type P meets Linux Mint17.2
私はやっぱりVistaもあったらあったで便利な時もあるだろうと思ったので残しておいて、VistaとLinux Mintのデュアルブート化を目指しました。
手順
まず、HDDにWindowsXPが入ってるパーティションがありましたが、XPはもうサポートが切れてるので「ディスクの管理」からパーティションごと削除しました。
9GBほどの空き容量ができたので、ここにLinux Mintを突っ込む事にします。
Linux MintのイメージファイルをDLします。
https://linuxmint.com/download.php
色々ありますが、Mate no-codecsの32bit版を選びました。
USBメモリにイメージを焼くためにUNetbootinをダウンロードします。
実行してUSBメモリにLinux Mintを焼きます。
USBメモリをtypePに挿して起動するとUSBブートで早速Linux Mintが立ち上がります。
(立ち上がらない場合は起動後のVAIOロゴ表示中にF2を押してBIOS設定に入ってExternal Device Bootを有効にしてください。参考→VAIO TYPE PにUbuntuインストール (1600×768もOK))
Linux Mintのデスクトップにインストール用のアイコンがあるのでダブルクリックします。
空いている9GBにパーティションを作成してインストールします。インストール完了して、これでOKかなと思ってUSBメモリを抜いて再起動してみましたが、ブートOS選択画面にLinux Mintが出てこなくてどうやってLinuxをブートするのかわかりませんでした。
ググッたところ、こちらの方法で解決しました。
再びUSBメモリからLinux Mintをブートして、ターミナルから
1 |
sudo dd if=/dev/sda5 of=mbr.img bs=512 count=1 |
と打ち込みます。(私の場合はインストールしたパーティションが/dev/sda5ですが、適宜変更してください)
mbr.imgというファイルができるのでCドライブ(vistaが入ってるドライブ)の直下にコピーします。
シャットダウンしてUSBメモリを抜いて起動します。
windowsが立ち上がったらコマンドプロンプトから
1 2 3 4 |
bcdedit /create /d "Linux Mint" /application bootsector bcdedit /set {(エントリ)} device partition=C: bcdedit /set {(エントリ)} path \mbr.img bcdedit /displayorder {(エントリ)} /addlast |
というコマンドを打ち込んでいきます。
(エントリ)というのはエントリ名を入力します。
エントリ名は最初のコマンドの成功時に表示されるものです。
ついでに私はWindowsXPのエントリの削除も行いました。
参考URL:WinXPとWin7のデュアルブートからWinXPを削除する
もう一度再起動したらブートOS選択画面に「Linux Mint」が表示されており、これを選択する事でLinux Mintを起動させることができました。
このままだと再起動時に一定時間経過後にWindowsの方が自動で起動するので、Linux Mintを優先起動したい場合はWindowsの「起動と回復」から既定のオペレーティングシステムをLinux Mintに変更します。
別PCからtypePのLinux Mintにリモートログインする
Linux MintにはSSHサーバーはデフォルトで入ってないのでインストールします。
1 |
$ sudo apt-get install openssh-server |
Avahi-daemonはデフォルトで入ってるので、「ホスト名.local」でアクセスできます。
これでSSH接続できます。
接続できたのはいいんですが、typePの蓋を閉じるとサスペンドされてしまいSSHの接続も切れてしまいます。
Linux Mintのデスクトップからパワー・マネジメントの設定に入って、蓋を閉じたときの挙動を「サスペンド」から「何もしない」にする必要があります。
これでtypePをサーバみたいに使えるようになりましたが、ノートPCを業務用途でサーバにするのはよくないという意見もあります。
参考URL:ノートPCをサーバにすることがよくない理由
ノートPCはサーバとして設計されてるわけではないので、ホビーならともかく仕事で使うのには向かないのかもしれません。
用途はよく考えた方がいいのかもしれません。
今後の展望
typePにLinuxを入れて、さてどうするか…という所まではあまり考えてませんでしたが、やっぱちょっとしたサーバとして使う感じ…?
ラズパイより有利な点は処理速度が速い(ラズパイゼロよりは早いけどラズパイ2よりは遅いかも)、メモリが2GBある…ディスプレイとキーボードとマウスが付いてる…。
あ、ラズパイと違ってWake-Up-Lanができるかもしれませんね。
イチイチ電源ボタン押しにいかなくても遠隔でオンオフできれば付けっぱより省エネですね。
さっそく試してみましたが、どうもBIOSの設定でその辺の項目が隠されてるようで、上手く行きませんでした。
とりあえず、既存のwindowsマシンにLinuxデュアルブートする方法がわかったので、この調子で他のPCもドシドシLinux化できるようになった訳です。
世の中にはAndroid端末をLinux化してる人もいるそうです。
参考リンク:自宅で使う省エネサーバーをAndroidタブレットで自作
所持してる端末を片っ端からLinux化して自由にコントロールできるようになったとして、いかにそいつらを使役するか、中々面白いテーマですね。