今日は雑文を書きます。
あなたは会社ってなにかご存知ですか。

私は数年前まで「会社ってモノ作って売る人達の集まり」でしょ?くらいの理解しかありませんでした。

実際個人事業の延長としての会社もあります。
年収が一千万円以上ある人は法人化した方が税金が安くなるという理由から会社を起こす人もいます。

しかし会社と言う仕組みはなにも節税のためにある訳ではありません。
会社というシステムの本質は、価値を他人に譲渡可能な形にできる事です。
つまり、会社の創業者にとっては、会社でモノを作って売るのは会社の価値を高める手段であり、最終的には会社自体を売る事が目的であるという見方もできます。

こちらのnote記事を読んでみてください↓

https://note.mu/mayybehappy/n/n7cf0dc30bedd?magazine_key=mc0744d74c7ad

お金持ちになるためには、

1.まず譲渡可能な「箱」を作り、2.その中に「価値」を積み上げてゆく、3.最後にその「箱」を譲渡する、ということでした。この隠された仕組みに気がついていることが大切でした。

という話が述べられています。

株式会社を起こすと株券が発行されます。株券は会社の権利です。例えば全体で100株発行されてたとして、その内70株を買えばその会社の権利を7割手に入れた事になります。
ですのでこの株券を売る事で会社を切り売りする事ができます。株券を買った人を株主と呼びます。
スタートアップ企業はIPOによる上場か売却(バイアウト)を目指します。当然個人事業主はIPOも売却(人身売買?)もできません。これが箱と箱にしてないものの違いです。

面白いのは、この箱を作って売る仕組みは他にも応用が利くという事です。

例えばアフィリエイトブログが盛んに売買されてる事はご存知でしょうか。
人気が出て毎月数十万円の広告収入が得られるようになったブログは、大体広告収入の12~20ヵ月分の値段で取引されています。

ブログなんか買ってどうするのかというと、ちゃんと運営を引き継ぐ場合もありますが、実は買ってそのまま放置するケースが多いみたいです。
放置しててもすぐに広告収入が落ちるわけじゃないので、2~3年後には買った値段の元が取れるのではないでしょうか。
ブログを買って放置する意味が分からないと私も最初思いましたが、これは実は節税対策になるんです。
事業は利益を出し過ぎると税金を払うハメになりますが、ブログを買って利益をゼロにすれば税金を払わずに済み、後から広告料でじわじわ回収できるという寸法です。

Webサービスも売却されたりします。
twitterで大流行りしたPeingも、流行り過ぎて個人での運営が難しくなり、公開からわずか一ヵ月でジラフさんに売却されました。
実は売却時点でPeingは広告収入でマネタイズできており、半年で回収可能な買収額だったそうなので、6ヵ月分の値段という事はブログより割安な感じですね。
半年分の額で売ってしまうのはもったいない気もしますが、開発者がサービス開発が好きだからといって運営も好きだとは限らないし、さっさと売却して次のサービス開発を手掛けるのもアリですよね。

こういう選択が出来るのも、箱を作って売るという概念のおかげですね。
この概念が頭に入ってる人は立ち回り方の選択肢が増えると思います。

それを踏まえてこちらの記事をご覧ください↓

https://note.kiiringo.com/n/n8a0314245798

僕らがマストドンを使う理由は、
「バーチャルYouTuberというネットの文化に紐付けたひとつレイヤーの違うコミュニティーに成長させたい」
というものです。コミュニティーの中には、もちろんバーチャルYouTuberも含まれるわけです。

KreaateさんではvTuber専門のメディアとマストドンインスタンスを建てたそうです。
vTuber事業としてマストドンのインスタンスを建てるなんて面白いですよね。
webメディアがtwitterを活用して読者を呼び込むのはよくありますが、わざわざマストドンインスタンスを建ててそこでつぶやくのが何故なのか、私も最初はわかりませんでしたが、ここまで記事を読んだあなたならお気づきでしょう。

インスタンスを箱として着目したという事ですね。
個人イラストレーターや漫画家の方が宣伝を兼ねてpixivやtwitter運用するのは最近では常識です。
しかし、どれだけ頑張ってtwitter運用してフォロワーを増やしても、その価値が入ってる”箱”を持ってるのはtwitter社です。twitterに上げた絵はtwitter社がバラ撒く広告にユーザーをおびき寄せるためのエサとなり、ユーザーが頑張るほどにtwitter社は儲け、株価は上がります。
これが自前のブログだったなら自分の箱だからアドセンス広告を貼ってマネタイズする事も可能なのに。

自社でインスタンスを建てて、そこにユーザーが集まってコミュニティができて盛り上がれば、それはPeingと同じように売却可能な箱となります。広告を付ける事も可能でしょう。
まあ実際に売るかはともかく、単にtwitter垢を運用するのとは事業価値の可能性が全然違ってくるという事です。

箱の概念を知ってる人と知らない人ではこういう感じで差が付くという話でした。

ところでvTuberは”箱”だと思いますか?
う~ん、vTuberの売却…ありそうなようななさそうなような…
売却というよりプロ野球選手みたいな感じで契約金で移籍みたいな感じになるんでしょうか?

未知の領域ですね

ちなみに私はこんな記事を書いてますが別に会社売却やらサービス売却やらを経験したこととかは無いので読んだ話とかだけから書いてますのであしからず。