今回は仕事について最近思ったことについて書いていきます。
例えば自分が仕事を探している時には、給料がいくらか?という点に注目しがちですが、よくよく考えると、仕事で得られるのは給料だけではありません。
仕事で働く中で、仕事の技術を学んで獲得していく事ができます。
というわけで、今回の記事では仕事で得られる給料と技術の二つの軸について考えてみたいと思います。
どうして若者は安い給料で働くのか?
誰でも最初はまったく仕事のやり方を知らない所から始まります。
新卒入社した社員なんかもそうです。
ですから、職場の先輩に仕事を教えてもらいます。
見習いや新卒社員は給料がメッチャ安かったりしますが、給料以外に仕事の技術もたっぷり得ることができるので、会社からもらえる給料と技術の合計価値で言えばたっぷりもらえてます。
ですから、たとえ給料が安くても納得して働くわけです。
あんまり詳しくないですが、配達業とか引っ越し業とか、技術がどうこうというよりも体力が物言う仕事の場合は、歩合制みたいな要素が大きくなってきて、若者でも沢山稼げたり、ベテランだからと言って高い給料がもらえるでもない感じ(スキルで体力をカバーできる要素が薄そうだから)だろうと思います。
技術が物言う仕事ほど、仕事で得られる技術の価値が高いので、その分給料が安くてもまあ、最終的に釣り合うかなという事になるでしょう。
板前のケース
まずは、和食の板前になりたい人のケースについて考えてみます。
私は板前の修業とかしたこと無いのでWebの記事とか見ながら一般論的な話を書きます。
多分、フランス料理のシェフとかケーキのパティシエになる時も同じ感じだと思います。
板前になるには料亭などで板前修業をする必要があるらしいです。
しかし、何でそんなことしなきゃいけないんでしょうか?いきなり自分で料亭を開いてはいけないの?
まあ、いきなり店を開く事も理論上は不可能では無いでしょうし、クックパッドとかでレシピを見ればぼちぼち美味しい和食を作る事もできますよね。
しかし、日本料理と言うのは奥が深いらしいですから、ちゃんと作ろうと思えばちゃんとした板前さん達から教わって、長期間修行しなきゃいけないという事になります。
それに、料理だけではなく、店の経営の仕方とかも、やはり既存の店で働いてどんな感じかノウハウを得ておくべきです。
素人がクックパッド見て作った料理の店って、それは料亭というより、なんか町のローカルな定食屋さんとかそういう路線なのでは。(もちろんローカルな定食屋でもちゃんと修行してた人がやってる場合もあるでしょうけど)
完全にノー修行で出せそうな飲食業って、まあディスッてるわけじゃないですがいくつかある気はしますね。
たとえば焼きそば屋やお好み焼き屋、タピオカ屋とかでしょうか。
素人とかプロとかそういう問題じゃないというか、まあ素人が作っても普通においしい系ですよね。
さて、板前の話に戻りますが、板前修業と言うのは最初は下積みから始まります。
下積みというのは要するに雑用です。皿洗いとか野菜の下ごしらえとかばっかり延々とやらされます。
板前になりたくて修行に来たんだから、当然料理を作りたいはずなので、雑用なんてやりたくないに決まってます。価値のある技術も教えてもらえません。給料も低いハズです。
給料も技術ももらえない、理不尽な状況ですが、ここで頑張って下積みを抜ければ後で貴重な技術をたっぷり教えてもらえるハズ…という事で下積みを我慢するのを納得するしかありません。
板前の下積みは1年から2年、下手すると3年もやるハメになるそうです。
しかし、これは私の想像ですが、どうせならメチャメチャ儲かっていて拡大傾向の料亭に修行に行った方がトクだと思います。
何故ならそういうお店は人手が足りませんから、料理を作れる人がたくさん必要だ!って事になり、さっさと下積みの人を昇格させざるを得なくなるでしょうから、サクッと下積みを抜けれそうです。
逆に、自分が修行に入った後、誰一人修行に来ない料亭とかだとヤバいでしょう。
だって、誰かが下積みの雑用をやらなきゃいけませんから、自分より下の人が入ってこない限り、10年でも20年でも永遠に下積みさせられるハメになるのは想像できます。
こんな風に、割と店の都合で人生を何年も無駄にされたりする事があったりなかったりするので、その辺計算して動くと人生をドブに捨てずに済むかもしれません。
で、下積みを抜けると料理の盛り付けをやらせてもらったり、味付けをやらせてもらったり、刺身をやらせてもらったりとステップアップしていきます。
一通りマスターしたらもうその店で得られる技術はなんも無いので、とっとと辞めて独立して自分の店を構えましょう。
そうすれば晴れてもう目上の人にコキ使われる事は無くなります。
まあ、自分の店を経営する事になればそれはそれで経営者なりの苦労を抱える事にはなりますが。
板前になりたい人の流れはこんな感じだと思います。
ラーメン屋のケース
次に、ラーメン屋のケースを考えてみます。
やはり私はラーメン屋で働いたことも無いので、想像込みで一般論的な話です。
ラーメン屋になりたい人は、自分の作りたいラーメンを作ってるラーメン屋に弟子入りとか、バイトとか、従業員とか、まあとにかくそこで働く形になると思います。
ラーメン屋の場合は、下積み3年!とかそこまでまだるっこしい事は無く、多分すぐラーメンを作りまくる仕事を任せられる気がします。(明らかに経験の浅そうなバイトが個人経営系のラーメン屋でワンオペでラーメン作ってる店とかありますよね)
日本料理の板前は色んな料理を覚えないといけないですから修行が長期化しますが、ラーメン屋は基本的にラーメンさえ作れればいいですし、そのラーメンも、豚骨とか鶏ガラからスープを取ったりするのにかなり手間がかかったりするものの、大抵は手順自体はそんなに難しいわけでは無いと思います。
日本料理の場合はチマチマ少しずつしか新しい事を教えてもらえなさそうですが、ラーメン屋は店主にとってはスープの作り方とかまあ秘密にしたい気持ちもあるでしょうが、一番しんどいとこだからそこを代わってもらえなきゃ人雇った意味無いじゃんてな事で、さっさと作り方教えてくれそうです。
要するに、ラーメン屋と言うのは短期間で仕事の技術を全部得られてマスターできる見込みが大きいです。
お好み焼き屋ほどノースキルではできないですが、日本料理ほど技術習得が大変ではないです。
てなわけで、ラーメン屋になりたくて働いてる人は、ラーメンの作り方さえ覚えたらさっさと辞めて自分の店を出しちゃえばいいですよね。
しかし、その方法だと店主との間に遺恨が残る可能性が出てしまいます。
店主からすれば、わざわざ独立させるために善意だけで人を雇ってるわけじゃないです。単に労働力がもっと必要だったから雇ってただけで、せっかく雇ってイチからスキルを教えたのに、「ラーメンの作り方さえ分かればもう用はない。独立するので辞めます」と言ってサッサと辞められるとキツいです。
労働力を失った上に自分のラーメンのパチモンを作るライバル店が増えちゃうわけですから。
私が店主の立場だったら「独立しても儲かるとは限らないよ。失敗したら潰れて借金まみれだよ」とか脅したり、「給料上げるから辞めないで」って交渉するでしょうね。
遺恨が残らずに円満に独立する方法として、”のれん分け”という仕組みがあります。
のれん分けというのは独立した時に自分が修行した店と同じのれんを出せる、つまり同じ名前のラーメン屋の支店みたいな感じで出店できるわけです。
のれん分けなら独立した上に店のブランドもゲットできて、バックれる形で独立するより最高な感じです。
しかし、のれん分けしてもらえるまでには多分、散々長期間コキ使われるハメになる気がします。
長い間貢献したご褒美としてのれん分けをチラつかせて働かせるという仕組みでしょう。
遺恨を残してバックレて独立する人もいれば、頑張って働き続けて円満にのれん分けしてもらう人もいるという事です。
ラーメン屋になりたい人の流れはこんな感じだと思います。
チェーン店で働く事のリスク
さて、ここまでは個人経営の料亭やラーメン屋の話をしてきましたが、世の中には個人経営の店以外に、企業のチェーン店のお店もありますよね。
私がよく行くのもチェーン店です。
マクドナルド、日高屋、サイゼリヤ、くら寿司、すき家、松屋、ココイチ、どれもチェーン店です。
それでは、もし自分が働くならチェーン店がいいのか、個人経営の店がいいのか?
どっちがいいんだろう?という話です。
何となく、自分もよく行くし、 チェーン店の方がいいかな~というような気がしますね。もしかすると時給も個人経営より チェーン店の方がちょっといいかもしれません。
しかし、 チェーン店では独立に繋がるような技術を得ることが出来ません。
給料と技術、トータルで得られるものを考えると個人経営系の店の方がアドな場合が多いです。
たとえば、マクドナルドの店でどんだけ働いても、独立してファーストフードの店を出せるようにはなりません。
何故なら、ハンバーガーのパテは調理済みの状態で工場から運ばれてきます。
ですから、パテの作り方自体は学ぶことが出来ません。バンズの仕入れ方とかも分からないでしょう。
同様に、ラーメン屋もチェーン店ではスープはセントラルキッチンで作られたものが運ばれてくるだけなので、まあ仕事自体はラクができそうですが、代わりにどんだけそこで働いてもスープの作り方は学べないので独立できません。
レストランだって、チェーン店では料理はすでに調理済みの冷凍状態やレトルト状態の物をレンジでチンするだけだったりします。
例えば、たまにスーパーでジョイフルのハンバーグの冷凍食品が売っています。あれは実はジョイフルの店舗で出しているハンバーグと同じものだそうです。フライパンで焼くだけで美味しいハンバーグになりますが、店舗でも同じ感じでやっているという事です。
チェーン店で働いてる人達を見ると、学生のバイトが多いですね。
どうして彼らはスキルが得られないフランチャイズ店でバイトをするのか?
それは、「ちょっと小遣い稼ぎでバイトしてるだけだし、スキルなんか要らねぇーよ!学校卒業さえしたら飲食なんかやるつもりサラサラねーし!」という事だと思います。
しかし、そうだとしても全然スキルを得られないチェーン店はバイト代だけでは割りに合わないような気もします。
チェーン店がもっぱら学生が働いていて社会人が少ないのは、社会人はそのスキルの得られなさのキツさを理解してるからかもしれません。
私が聞いた話で、イタリアン系居酒屋でバイトしていた人がパスタとかバリバリ作れるようになったって人がいます。
そういう風にスキルが付けば、自分が独立して似たような店を始める事もできるでしょうし、そうしないにしても、自炊で美味しいパスタが一生食えて嬉しいですよね。
フランチャイズのオーナーになる話
セブンイレブンやファミマ、ローソンなどのコンビニは、企業が自分で出店してる店以外に、個人オーナーのフランチャイズ店もあったりします。
たとえ何のスキルも持ってない人でも、300万円とか積めば、独立してコンビニ店舗の経営ができます。
お金さえ払えばスキル、ノウハウ、仕入れルート、全てを提供してもらえます。
な~んだ、そんだけお金を貯金すれば自分だって独立できるじゃん!と考えるのは甘いかもしれません。
どうしてコンビニ企業が自前で出店しないで(自前の店舗は2%しかなくて残りはフランチャイズらしい)わざわざ個人にオーナーをやらせてあげるのか?
それはコンビニ店舗に何のうまみも無いかららしいです。
フランチャイズなら、自分達はオーナーから最初に300万円もらえるし、毎月の売り上げからロイヤリティももらえるので、個人オーナーにリスクを押し付けて、リターンの旨味だけを吸い上げることが出来ます。
まあ私がここで言いたかったのは、この個人オーナーの人は、それまでスキルを身に付けなかった事をいきなり始めようとしたせいで300万円も払うことになっている点です。
個人経営のラーメン屋で働いていれば、給料ももらいながら独立に向けてのノウハウやスキルも身に付けることができたというのに…。
このように、仕事で得られるスキルというのは何百万円もの価値があったりするわけですから、仕事を選ぶうえでスキルを得られるかどうかは重要なポイントだよねと言う話です。
そういえば、フランチャイズをやってる企業の中でも、ココイチは”ブルームシステム”という独自の仕組みでやってます。
https://www.ichibanya.co.jp/comp/bs/about/merit.html
ココイチはなんとフランチャイズからロイヤリティを一切取らないそうです。
とは言え、材料とかの仕入れはココイチを通すでしょうから、一応ココイチにも利益は入るはずですが。
ブルームシステムは要するにラーメン屋ののれん分けみたいなもんです。
オーナーになりたい人は、お金を払ったらすぐになれるのではなく、まずは下積みとして店舗でガッツリ働いてもらって、スキルを十分身に付けてからやっとオーナーにしてもらえるそうです。
素晴らしいシステムですね。
ココイチは良心的だなあという事を伝えるために書いてみました。
しかし、私はココイチで働いた事は無いのでブルームシステムの実態は知りません。
ブルームシステムをダシにして、オーナー志望の従業員を一生コキ使うみたいな事もあるかも分かりません。
独立しない人達
さて、この記事ではここまで、誰も彼もみんな独立したいよね?みたいな前提で話を進めてきてますが、必ずしもみんなが独立を目指しているとは限りません。
独立すりゃいいってもんでもないからです。
独立をゴールみたいに書いてきましたが、実際には独立してからが大変でしょう。
独立して店を出すのはいいですが、もしも儲からないで店が潰れたら、その損失は全部自分で負います。
つまり、リスクを負うハメになるという事です。
「そんな面倒なリスクを抱えるくらいなら、ずっと他人の下で従業員として働いてる方がノーリスクで気楽だよ~」という人もいます。というか、そっちの方が多いかもしれません。
会社員の場合
独立しない働き方の代表的なものは、会社員でしょう。
サザエさんの波平やマスオさん、クレヨンしんちゃんの野原ひろし、釣りバカ日誌のハマちゃんなど、みんな会社員として働いてますが、一生同じ会社で会社員やってく気マンマンで、独立したいな~みたいな気配は感じません。
日本で会社員が生まれたのは100年前の事で、昔は会社員という働き方はぜんぜん一般的では無く、むしろ個人でやってる店(八百屋とか豆腐屋とか)が多かったみたいです。
近くにでっかいイオンができて、商店街がさびれてしまう、みたいな話がよくありますが、個人経営の店が減っていって、企業の存在感が増していく流れの象徴みたいな出来事だと思います。
会社員の働き方がどういうものか?と言えば、最初は板前修業やラーメン屋修行と大して変わりません。
何にも仕事が分からないところから始まるので、先輩から仕事を教えてもらいます。給料は低いです。
やがて仕事を覚えて有能になってくると、ラーメン屋なら独立する所ですが、会社では”出世”したりして、ちょっと給料が増えます。
あとはそれの繰り返しです。有能になってくると”出世”して給料が増えます。
しかし、ラーメン屋は独立すれば上からゴチャゴチャ命令されてコキ使われる事が無くなるのに対して、会社員はどれだけ出世してもさらに上の上司がいて、結局ゴチャゴチャ命令されてコキ使われる運命から逃れられません。
ちなみに、社長になればもうコキ使われないでしょ?と思うかもしれませんが、社長になれば今度は株主からゴチャゴチャ言われてコキ使われる運命が待ってます。
そんな風に一生コキ使われるハメになる会社員という働き方ですが、そうは言ってもメリットなのが、リスクの無さです。
自分で独立して店を持つと、常に「潰れたらどうしよう」とか経営の心配事を抱えるハメになりますが、会社員は突き詰めると会社の経営がどうなろうが知ったこっちゃありません。会社は株主の持ち物ですから結局どうなろうが他人事です。
さらに、会社員というのは実際クビになる心配はほぼありません。
法律によって、会社はよっぽどの事が無い限り社員をクビにできないからです。
まあ、悪気が無い限りどんだけ仕事ができなくてもクビにはならないと思っていいです。
つまり、一生その会社で働ける、いわゆる終身雇用です。
釣りバカ日誌のハマちゃんなんかは、営業の仕事への情熱が無くて、万年ヒラ社員で、本人はむしろ「出世したら趣味の釣りの時間が減っちゃう」とか言うくらいです。
しかし、いくらハマちゃんがやる気に欠けていて、会社の業績に貢献しないからといっても、クビにはできません。だからこそのん気こいていられます。
これがもしハマちゃんが独立した事業主だったらそんな事言ってられないでしょう。利益を出さなければ食えないからです。
さて、終身雇用とセットでよく言われるのが年功序列です。
出世すると給料が増えるとさっき言いましたが、出世しなくても勤続年数が増えるだけでなんとなく給料がドンドン増えていきます。
ついでにいえば、会社員は厚生年金への加入が強制されて、会社が半額負担してくれるので、福利厚生にも優れています。
そんな訳ですから、我々の親世代なんかは、自分の子に独立して欲しいなんて言うよりも、安定した企業に入るのが一番!とか言います。
私なんかも子供の頃は「大人になったらどっかの会社に入社して会社員になるんだろうなあ」と漠然と思ってたし、実際そうなりました。
会社員が得られる技術
会社員もラーメン屋修行と同じく、先輩から仕事の技術を教えてもらえます。
しかし、ラーメン屋なら必ずラーメンを作り方を学べるのに対して、会社員が得られる技術は配属される部署によって違います。
しかも、新卒社員が配属される部署は割と適当に決まります。
ネットでは”配属ガチャ”なんて言われ方もするくらいです。
ぶっちゃけた話をすると、会社の部署によって、”潰しが効くスキル”が得られる仕事とそうでない仕事があると思います。
潰しが効くスキルというのは、それがあると仮に会社を辞める事になっても転職先が見つかりやすい、つまり市場にニーズがあるスキルという事です。
例えば経理部や財務部は割と潰しが効く仕事じゃないかと思います。どんな会社でも経理や財務の仕事はあるからです。
ファイナンシャルプランナーや簿記などの国家資格があるくらいですし。
ただし、最近はマネーフォワードのような、クラウドで効率的に財務の仕事ができるようなシステムがあるので、経理、財務の仕事が少人数でこなせるようになっていって、労働市場全体でのニーズは減っているのかもしれません。
人事部や労務部は潰しが効くのかどうかよく分かりません。
ただし、人事部は自分が人を雇用する時のチェックポイントは誰よりも分かってるハズですから、転職する時に何が求められるのか分かりますから、そういう意味では転職しやすいかもしれません。
これについても最近はSmartHRでクラウドで効率化されてますからやはり市場ニーズは縮小傾向かもしれません。
事務職も、潰しが効くかどうかはよく分かりませんが、事務の仕事は昔から効率化の波を一番受けてそうな気がします。
昔はソロバンで計算してたでしょうから、事務職は頭数が必要だった仕事だと思います。
それから、電卓を使うようになって、劇的に効率化しただろうと思います。
さらにパソコンを使うようになると、エクセルが使えますから、エクセルマクロを使えば大抵の計算は自動化できそうですから、超絶的に思いっ切り効率化されたでしょう。
ですから事務職の仕事はすでに相当市場規模が縮小していると思います。
さて、上に述べたような割と一般的な仕事は、まあ一般的なだけあってとりあえずニーズはあるはあるでしょうから、それはいいとします。
問題は、もっと専門的な仕事で、絶対潰しが効かねえだろとしか思えないような仕事もあるという事です。
ここで例として、ネットでよく話題に出る、”刺身にタンポポを乗せる仕事”を挙げようと思ってましたが、これは多分実際にある仕事だと思うので、その仕事をディスッてるみたいになると良くないので、”弁当のご飯にプチトマトを乗せる仕事”とします。そんな弁当見た事無いので非実在職業という事でセーフでしょう。
さて、新卒で入社したAさんが、プチトマト部に配属される事になって、延々と弁当のご飯にプチトマトを乗せる仕事をする事になったとしましょう。
会社員というのはまあクビにはならないものの、「そんな仕事したくない!」とかワガママ言って拒否する事も概ねできません。
というわけで、Aさんは毎日延々と弁当にプチトマトを乗せるだけの日々を送るハメになります。
プチトマト部と言えど、仕事をやる中で得られるスキルはあります。
それは”弁当にプチトマトを乗せるスキル”です。
でも、そんなスキルって欲しいか?
無論ですがこのような仕事は潰しも効かないでしょう。他の会社では多分弁当のご飯にプチトマトを乗せたりしてないからです。
それから月日は流れ、15年後、Aさんはずっとプチトマト部にいて、プチトマトの扱いについては神レベルに達してましたが、逆に言えばプチトマトを弁当に乗せる以外の事は何もできない人材と化してました。
しかし、その会社ではその年から弁当にプチトマトを乗せる事を廃止する事になりました!
するとどうなるでしょう。
プチトマト部が無くなった今、会社からしてみるとAさんは他に何のスキルも持ってない無能のおっさんって事になってしまいます。
しかし、この事について、Aさんにはまったく何の責任も無いんだぞという点を強調しておきたいです。
Aさんだって、好きでプチトマトの仕事をやっていたわけではありません。もっと派手でたのしい仕事がしたかったはずです。
それでも会社の命令に忠実に従って真面目に仕事をこなし続けていただけです。
そんなAさんを、お荷物になった途端にクビにするなんて事は許されない事ですし、実際に法律がそれを許しません。
若くて可能性に満ち溢れていたAさんをダメにしたのは会社だからです。
当然、会社には最後までAさんの世話をする義務があるわけです。
つまり、会社が無能な社員を育てたら、それで後々困るのは会社自身だという事です。
ですから会社は将来性があるスキル、潰しが効くスキルを持った社員を育てるインセンティブが働きます。
プチトマトの仕事には将来性もニーズも無かったので、会社はAさんにプチトマトの仕事なんかさせるべきでは無かったという事です。
そもそも、やりたくもなかったプチトマトの仕事をやれと命令されてAさんが素直に従っていたのは、その代わりどうなっても定年まで面倒見てくれよな。というのが交換条件の約束として存在したからです。
そんなわけですから、会社員として働く人の中には、「自分がやってる仕事って潰しが効くんだろうか?将来性があるんだろうか?」という事を意識してない人も多いかもしれません。
どうせその会社で終身雇用してもらうつもりなので、潰しが効こうが効くまいが、関係ないからです。
つまり、独立志向、転職志向のある人は、給料に加えて潰しの利くスキルを得られるかどうかを重要視するのに対して、独立や転職をする気の無い人にとってはそこは気にならない事になります。
終身雇用、年功序列の崩壊
さて、ここまでは昭和くらいの古き良き会社員の話をしてきましたが、最近は話が違ってきていて、終身雇用や年功序列といった制度は崩壊しつつあると言われています。
まず、年功序列について見ていきます。
そもそも論として、冷静に考えると、会社にずっといるだけでどんどん給料が上がっていく仕組みなんて、普通に考えてそんなもん成立するわけねえだろと思いませんか?
こんな年功序列なんて制度が成立したのは、まあ1960年~80年にかけての高度経済成長期の話だと思います。
高度経済成長期と現代では、状況は真逆です。
言い方は悪いですが、年功序列なんてのは一種のネズミ講みたいなもんだったのではと私は思います。
高度経済成長期は、終戦後のベビーブームで大量に生まれた赤ちゃんがじゃんじゃん社会人になってきた時期です。
要するに人口が増えまくってた時期ですから、企業が売っていた商品は、何の工夫もしなくても売り上げがドバドバ増えていたはずです。
そして利益が増えた会社は溢れまくっている新社会人をガンガン雇用しますよね。
そうやってすごい勢いで社員が増えていって、自分の下でガンガン働いて支えてくれる若者が一杯いる状況なら、まあ会社も利益が増えまくって年功序列で給料が増えていく事が可能だったわけです。
この話って、ネズミ講で自分の下に会員が増えるほど自分が儲かっていく話と似てますよね。
というわけで、年功序列と言うのは会社の状況が拡大傾向にあって、自分の下に新入社員がドバドバ入ってくるような状況でのみ可能だという事です。
そして、そんな状況は人口ボーナス期であり高度経済成長期であった当時でないと難しいというわけです。
それに比べて現在は凄い勢いで日本の人口は減り始めました。人口オーナス期です。
全体の人口が減り始めてるのですから、企業の社員数だって拡大どころか縮小してる所の方が多くなるはずです。
そのような状況で年功序列なんて維持する事は不可能です。
むしろ、その逆で働いている内にじわじわ給料が減っていくのが自然ではないかという気さえします。
企業はこのような状況をどうやって打開するか?と言うと、よく言われるのがグローバル化です。
日本のお客だけを相手にしていても先すぼみですから、じゃあ世界中の人相手に商売すればいいじゃんという事です。
日本の人口が減ろうが世界的には人口は増えてるので、グローバル志向の会社は拡大していく事が可能かもしれません。
つまりこれから先、就職するならグローバル志向の企業の方がいいかもしれないと言えます。
それでは次に終身雇用を見てみます。
終身雇用については会社は法律で社員をクビにできないので、崩壊してないっちゃしてないです。
しかし、それは会社の状況が安定している場合に限られます。
例えば、会社がこのままではピンチだ!という状況になれば、会社は社員をリストラする権利を得られますので、そうなったら会社は不要な社員をガッツリクビにできます。
そして、今や安定している企業なんて存在しないと言われています。
実際に、シャープや東芝と言った、大安定の大企業の代表みたく思われていた企業が経営危機に見舞われたりしてます。
会社が潰れたら当然失職するので終身雇用もへったくれもありません。
このように、リストラや会社倒産のリスクから、誰しもがもはや逃れられなくなったというのが終身雇用の崩壊と言われる所以です。
これが何を意味するのかと言うと、終身雇用してもらうつもりの会社員も、これからは仕事で潰しが効くスキルが得られるかどうかを意識せざるを得ないという事になります。
先ほどのプチトマト部のAさんだって、終身雇用の約束があったからこそ我慢して命令された仕事をしてましたが、会社がいつか潰れるかもという事であれば、「プチトマトの仕事してる場合じゃねえ!」と考えるかもしれません。
会社の安定度と得られるスキルのトレードオフ
何だかんだ言って、会社には安定度の高い会社と不安定な会社があると思います。
長年続いているような会社は、それなりに安定してそうですから、まあ最悪プチトマトの仕事でもリスクは小さいと思います。
逆に、スタートアップやベンチャー企業のような場合は、数年後にはどうなってるか分からないという点で、不安定です。潰れるかもしれませんし、まあ逆に大成長しているかもしれませんが。
不安定な企業で潰しが効かない仕事をするのはリスクが大きすぎると言えます。
逆に、潰しが効く仕事であれば、万が一会社が倒産してしまっても簡単に転職できるので、リスクは小さくなります。
というわけで、一番の理想は安定した企業で潰しが効く仕事をする事ですが、一番リスクが大きいのは不安定な企業で潰しが効かない仕事をする事です。
潰しが効く仕事って何?
あんまり好き勝手な事を書くと職業差別みたくなってしまいそうで難しそうですが、なるべく一般論として書きたいと思います。
1.特殊過ぎる技能は潰しが効かない?
まず、プチトマト部のような、他の会社では一切やってないような特殊過ぎる専門技能は、潰しが効きにくいと思います。
それ自体にお客さんにニーズがあるとしたら、企業の転職ニーズがなかったとしても独立して仕事をするのは不可能では無いはずだとは思います。
2.斜陽産業は潰しが効かない?
斜陽産業というのは業界全体のパイが縮小傾向にある産業の事です。
例えば出版業界は斜陽産業とよく言われます。
しかし、とはいえ出版業界はまだまだ大きな産業でしょうから、潰しが効かないという事もないのかなと思います。
どちらかというと、会社の経営が傾いてリストラや倒産リスクが大きくなっていきそうです。
3.機械やAIに奪われる仕事は潰しが効かない?
機械化やIT化、AI導入によって効率化されていく仕事は求人のニーズが減っていくでしょうから、潰しが効きにくくなると思います。
昔は工場で人間が作業して製品を作っていたので沢山求人がありましたが、工場の機械化が進むにつれて求人は減少しました。
会社員の仕事についても、SmartHRやマネーフォワード、エクセルの導入によって、色んな職種が効率化され、全体の求人としては減少傾向にあると思われます。
大体、大雑把な話として、簡単な仕事から順番に機械やコンピュータに奪われつつあると言えます。
忌々しい事ですね。ややこしい仕事から順番に奪って、簡単な仕事の方を人間に残せよタコ!と言いたくなります。
では、これから先はどんな仕事が奪われるのか?
そういう話についてはググったら未来予測について語ってる人達が一杯いるのでそちらをご確認ください。
まあ私のイメージとしては、自動運転が実用化したらドライバーの仕事は無くなりそうだなあとか、ドローンで配達できるようになれば配達業の仕事も無くなりそうだなあという気はします。
4.管理職は潰しが効かない?
さて、話がこの記事の核心に近づいてきています。
会社員は、出世すると普通は管理職になります。
管理職になると、現役でその部署の仕事をやると言うよりは、その部署で働いている部下を管理するのが仕事になっていきます。
管理職は管理職で忙しいですから、現役の仕事から遠のいて、その能力が失われていく事からは逃れられないと思います。
それで、一般的には管理職の転職は難しいという話になってます。
何故なら、管理職の求人は少ないからです。
まあ、それはそうだと思います。会社にポッと入ってきた人にいきなり管理職を任せるなんて事がすんなりできるでしょうか?
まあ、管理職と言っても、ゲーム会社で言えば「有名ゲームのディレクターをやってました!」みたいな分かりやすい実績があれば転職しやすいかもしれません。
そんなわけですから、会社員は出世するのは嬉しいっちゃ嬉しいですが、一種のリスクが伴う感じになります。
ヒマの重要性
会社では、仕事をマスターしたベテランが、新入りに仕事を教えてあげます。
こういう風に、スキルを共有できる事が会社の強みだと思います。
会社員は、そんな風に「仕事と言うのは分かんない事があったら誰か知っている人に教わる物」という意識の人も多いかもしれません。
しかし、最近では技術の進歩のスピードがどんどん加速度的に加速していってます。
このまま無限に加速すると、もうじきシンギュラリティに到達するのでは?という人もいますが、それはさておき。
つまり、会社内で誰もノウハウを知らないような新技術が次から次に押し寄せてくる時代だという事です。
今まで分かんない事があれば知ってる人に聞けばよかったのに、誰も分かる人がいないとなれば、どうすればいいんでしょうか?
ここで、架空のソーシャルゲーム開発会社のX社の話をします。
かつてはソーシャルゲームはWeb技術で作られてたので、X社のエンジニアはWebフロントエンドの人が一杯いました。
しかし、そこにネイティブアプリの波が押し寄せてきました。
X社は、他の会社ではUnityというゲームエンジンを使ってネイティブアプリを開発してる事に気付いて、自社でもUnityを使う事にしました。
しかし、社内でUnityの使い方を知ってる人はいませんでした。
X社の社長は、みんなUnityの使い方勉強してくれよと言いましたが、ハッキリ言ってエンジニア社員はみんな業務が忙しすぎてそんな新しい事を勉強してるヒマはありませんでした!
なにしろ毎日夜まで残業して、土曜も出勤するハメになるのが常態化していたからです。
しょうがないのでX社は新しくUnityを使えるエンジニアを一杯雇いました。
当時、Unityが使えるエンジニアというのはどういう人達だったかと言うと、ヒマな人達でした。(適当)
ヒマだったからこそUnityとかいう新しいオモチャに飛び付いて遊びまくっていたのでした。
という話ですが、まあこれは本当にあった話とかじゃないです。一種の寓話として書きました。
この寓話の教訓は何ですか?と言うと、”エンジニアをヒマにさせるべき”という事です。
エンジニアという人種はヒマを与えれば勝手に新しい面白い事とかやり始めます。
全員がそうではないにしろ、そういう人が多いです。
エンジニアを遊ぶ暇がないほど仕事させて追い詰めると、その人の将来性を潰す事になりますし、引いては会社も将来性を失います。
ソーシャルゲーム会社なんかは、潰しが効くとか効かないとかいうより、常に新しい技術を取り入れていかないと時代の取り残されてしまいがちです。
X社はその場しのぎで新しくUnityエンジニアを雇いましたが、じゃあ完全にネイティブアプリに移行したあと、既存のエンジニアをどうやって技術転換させますか。
そして、もし今後UnrealEngineや未知の新ゲームエンジンとかに転換する事になったら、また新しい人を雇いまくって凌ぐのでしょうか。
しかし、社内のエンジニアにもっとヒマさえ与えてあげてれば、そんな無茶な雇用をしなくても対応できていたかもしれません。
つまり、会社でエンジニアとして働く事は、社内でのノウハウの共有が受けられるというメリットがある一方で、やたら忙しく働く(週5で8時間労働だけだとしてもまだ忙しすぎる)ハメになって新しい事に目を向けられなくなるというデメリットがあると思います。
新しい技術に目を向けられる余裕のある社員がいなくなれば、その会社は将来的に行き詰ってしまいます。
一方で、無職のヒマ人は、ノウハウの共有は受けられませんが、ヒマなのでどんどん新しい面白い事に手を出して、将来性を獲得できます。
昔はゲーム会社はそれぞれ自前のゲームエンジンやフレームワークを用意してゲームを作ってましたので、社内で閉じたノウハウがモノを言いました。
しかし、UnityやUnrealEngineなどの民主化されたゲームエンジンが使われ始めると、ゲーム会社の社内にはノウハウが無く、イチから勉強する必要が出ましたが、往々にしてそんな風に勉強してるヒマが誰にも無かったという事です。
というわけで社内ノウハウの価値は低下して、無職のヒマ人のアドバンテージは増加しました。
ここで私が主張したいのは、ヒマなエンジニアの重要性が高まっている今、エンジニアにはヒマを与えとけと言いたいという事です。
具体的には、週休4日くらい与えると良いかと思います。
どうせ休みの日も新しい事して遊んで勉強するだけなんだから、会社にとってオトクしかない気がしますので、是非やるべきでしょう。
板前やラーメン屋や普通の会社員は、他人から価値あるスキルを教わるのに対して、一部のエンジニアにとってはヒマな時間に将来性のあるスキルを自分で勝手に勉強する必要があります。
エンジニアの仕事はあんまり終身雇用してくれそうなイメージが薄いからか、いつでも転職できるように潰しの利くスキルを身に付けておく必要性に駆られています。
何よりもヒマの確保が大事なのです。
ですから、エンジニアの中には会社で将来性の無さそうな仕事で忙しく働かされていると危機感を覚える人もいます。このまま行くと将来的に詰むかもしれない…という危機感です。
ですから、twitterとかを見ていると一部のエンジニアは敢えて会社を辞めて無職になるという人もいます。
無職だと当然収入は途絶えますが、「敢えて今は給料よりもヒマを取る!」という選択です。
ついでに言えば、エンジニアは管理職になるのを嫌がる人も多そうな気がします。
管理職になって現役でコードを書く能力が衰えた上に、その上会社が倒産したりするとヤバい事になるのが想像できるからです。
[追記 21/12/07]
なんか疲れてたからか、書きたかった事を書き切れてなかったのを思い出したので追記します。
ですから、エンジニアにしょーもない仕事ばっかさせたり時間を無駄にさせる会社は、じゃあ責任取って定年まで面倒見てくれよという話なんですよね。
給料さえ払えばどんな仕事でもさせていいってもんでもないでしょう。給料に加えてスキルが得られる仕事をさせてもらえなきゃ困ります。
普通の会社員だってそうですが、エンジニアの場合はなおさらそうだと思います。
もちろん管理職させられるハメになったエンジニアだってそう言いたいハズです。
管理職するんだったらじゃあもう会社が一生養ってくれよという話になります。
まあ、会社からしたら「スキルが得られる仕事しかしたくないなんて言われても、現実的には今目の前にある仕事をどんどん片付けてもらわなきゃしょーがねーじゃん」と言いたくなるかもしれません。
それだったらそれで、とにかく目の前にある仕事はやってもらいつつも、週休3日とか4日とかある程度ヒマも与えてあげた方がいいでしょうという事ですね。
それでもなければ、せめて「社員を使い潰しちゃったら、その時はちゃんと定年まで面倒見るから大丈夫だよ」という態度をハッキリと表明して欲しいですね。
逆に、エンジニアの方も、プチトマト部なみに潰しが効かない仕事をさせられそうになったら、会社の安定度を鑑みて、将来どうなるか分からんし、定年まで居れそうな空気の会社でもないとしたら拒否するとか、最悪退職するという選択も選択肢に入ってきちゃうよねと言う話でした。
少なくとも、エンジニアは入社するなら残業が常態化してて休日出勤とかもしてる会社よりも定時帰りで普通に休める会社の方がヒマが確保できて立ち回りやすいという事が言えそうですね。
[追記 21/12/07 ここまで]
まとめ
というわけで、今回の記事では働き方とスキルの獲得の関係について書いてみました。
板前修業やラーメン屋修行では、働きながら独立するために必要なスキルを得られる事が分かりました。
それに対して、チェーン店で働いてもそういうスキルは得られない事も書きました。
一切スキルが無くても、お金さえ払えば諸々のノウハウを教えてもらって独立できる、フランチャイズというものがある事も書きました。
また、必ずしも独立を目指してない人もいて、そういう人にとってはそういうスキル獲得はあまり関心が無いかもしれないという事も分かりました。
例えば会社員という働き方は、潰しが効く仕事や効かない仕事があったりしますが、終身雇用なのであまりそういう事を意識しない人が多いかもしれません。
しかし、最近は年功序列や終身雇用の制度が崩壊しつつあるらしいので、会社員と言えど、潰しが効く仕事ができてるかどうかを意識せざるを得なくなってきています。
また、安定度が高い会社かもしくは不安定な会社かどうかで、潰しが効かない仕事をするリスクは上下します。
さらに、具体的にどういう仕事が潰しが効かなそうか羅列してみました。
最後に急に話の具体性が増しましたが、ソシャゲ会社のエンジニアの仕事はどんどん新しい技術が降ってくるので、常に新しい事を勉強しないとついていけなくなりますが、仕事が多忙すぎてそれができなくなりがちな話をしました。
ではどうやって勉強するヒマを確保するのか?というと、理想を言えば会社がエンジニアにヒマを与えて週休4日とかの制度を導入するのがベストでありつつも、現状はなかなかそういう会社も少なく、いっその事会社やめて無職になってヒマを確保する人もいるはいるらしいという話をしました。
ソシャゲ会社は典型的な例でしたが、今の時代はどんな業界だって新しい技術がドシドシ押し寄せているという状況は同じかもしれません。
例えば、自動車の会社だって自動運転やEV化の波が来ていますし、出版業界だって電子化の波が来ています。
多かれ少なかれ、どうやって社内にノウハウがない新技術を取り入れていくか?という面では同じかもしれません。
結論から言うと、無職が最強、働いたら負けという事でしょうか。